
宇々地氏は、スタジオで1週間乾燥させ一昼夜かけて素焼きにした土笛を持参し、子供たちの待つキャンプ場に現れた。なんと、奇跡的に一つも壊れなかったとの事。みんなの願いが届いたのだろうか?
焼き色をつけるためにもう一度火の中に入れるということで、キャンプファイヤーと演奏のリハーサルを兼ねて、火を焚き、高校生キャンパーがその中に素焼きの土笛を丁寧に一つずつ置いてゆく。すると、土笛は火によってまた新たな命が吹き込まれ、味わいがある表情になっていった。とても美しい光景だった。この日はかなり気温が高く、火の周りでの作業はかなり厳しく、皆汗ビッショリになっていた。土笛は、1時間弱で火から取り出され、しばらくそこで熱を冷ます。
夕食が終わり、辺りが闇に包まれ始めた頃、子供たちは森の中をキャンプ場に向った。 |
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